転職活動といっても、プログラマーにとっては自分がこれまでどの会社に勤務していたかというのは、あまり大きなアピールポイントにはなりません。要は、自分がその会社でどのようなキャリアを身につけたかなのです。つまりこれまでどのようにスキルアップをしてきたか、そしてどのような資格を持っているのかということがプログラマーにとっては大切なのです。
実は、プログラマーの転職率はかなり高いものがあります。プログラマーの業界は、日本企業にありがちな終身雇用や年功序列をほとんど重視していません。その結果、より実力のあるプログラマーほどより良い条件と環境を求めて転職を繰り返すのです。
さらにこの業界には、ヘッドハンターと呼ばれる人たちがいて、優秀なプログラマーの転職を促進しているという側面もあります。この傾向は日本だけでなく、世界共通のトレンドのようです。ある調査会社によると、インドのプログラマーの50%近くが1年以内に転職しているという調査結果が明らかになっています。インドは現在、世界のプログラマーの供給源のような状況になっており、世界中から転職の誘いがあるのです。
つまり、プログラマーとして成功するためには、ある会社に就職してそれで終わりという意識でいては、到底上を目指せません。フリーランスとして活躍する人も多い昨今、よりよい職場に転職するにせよ独立するにせよ、実力あるプログラマーになるための策として、いま自身がどのような経験を積むか、どのようにスキルアップしていくかどうかが今後を左右するカギとなるのです。